かつては東京都の面積のおよそ2倍、厚さ400メートル、重さ1兆トンの“世界最大の氷山”「A23a」。「A23a」は、1986年棚氷から分裂し、30年近く南極海で停滞していた。しかし、2022年1月から漂流。サウスジョージア島に衝突する危険もあったが、回避できたという情報もある。現在の大きさは、かつての8分の1程度、最長でも2カ月で消滅するといわれている。「A23a」接近でどんな影響があるのか。サウスジョージア島は野生動物の楽園ともよばれていて、ペンギンなどおよそ30種の鳥類6500万羽、4種のアザラシおよそ500万頭が生息。「A23a」がペンギンなどの活動範囲に入れば、エサ場に到達できなくなるなど生態系にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。さらに、漁船が大幅な迂回を余儀なくされ、漁業にも影響が及ぶといわれている。気候変動の進み具合で、氷山の分離の頻度が増す可能性。北海道大学・杉山慎教授によると、2100年ごろ海水面が1メートルほど上昇する可能性。
