アゼルバイジャンで開催中の国連の気候変動対策会議「COP29」で首脳級会合が始まった。英国・スターマー首相は、各国に先駆けて2035年に向けた新たな目標を掲げ、「地球規模の問題には国際協力が必要だ」と強調した。首脳級会合には80の国と地域が参加し、途上国の温暖化対策に対する資金や温室効果ガスの削減目標などが議論される。気候変動の影響で危機的状況の島しょ国の首脳も登壇し、バルバドスの首相は「人類と地球は破滅に向かって突き進んでいる」と危機感を示した上で、先進国に支援金の増額を訴えた。首脳級会合は13日も行われる。