フェムテックとはFemaleとTechnologyをあわせた言葉。月経や更年期など女性特有の健康課題を技術の力で解決する製品やサービスをさす。大手企業も次々に参入するなど、広がるフェムテック市場を取材。東京・表参道の結婚式場で開かれたフェムテック関連商品の展示会。メニコンの冷えやむくみ、不眠症など女性が悩みがちな症状に応じたサプリメントのシリーズ。また、住宅設備大手リクシルが出展していたのが、体を360度包み込むようなシャワー。まるで湯船につかるように、体を暖めることができる。生理中や出産前後など、湯船に浸かりたくても浸かれないときの使用を想定している。ほかにも肌に優しい天然素材の生理用ナプキンや、助産師と共同で開発した締め付けのない授乳ブラなどがずらりと並んでいる。近年、女性の社会進出が進んではいるが、就労状況には、依然男女で大きな差があるのが現状。出産や育児といったイベントのほか、女性特有の健康不調が壁となっている。月経に伴う症状6000億円をはじめ、その経済損失は合計3兆4000億円に上るとの試算も。その解決につながると期待されているのがフェムテックだ。関心の高まりを背景に、会場には男性の姿も。ただ、日本では、まだ男性や企業の理解が少ないのが課題となっている。