インド洋の島国スリランカの大統領選挙は日本時間の21日午前10時半から投票が始まった。スリランカではコロナ禍での観光業の低迷や中国からの多額の債務などの影響で2年前に財政が破綻。反政府デモが拡大し、当時のラジャパクサ政権は崩壊した。その後を継いだ現職のウィクラマシンハ大統領は国際通貨基金からの支援を取り付け緊縮財政を進めてきたが、増税や深刻なインフレで国民の不満は高まっていて、野党側は財政再建計画の見直しなどを訴えている。大統領選には40人近くの候補が乱立しているが、現地の世論調査では、野党・人民解放戦線のディサナヤカ党首と、野党・統一人民戦線のプレマダサ党首が現職のウィクラマシンハ氏をリードする展開となっている。投票終了後に即日開票され、22日までに大勢が判明する見通し。