ヨーロッパの騎士の剣術がルーツのフェンシング。名誉と道徳を守り礼儀を重んじる騎士道精神を試合前の挨拶から体現する。自分の剣を口元に持っていき、戻して、そして相手や審判などと試合に関わる全ての人に敬意を払い、礼を重んじるという。この礼儀やマナーに反すると退場などの処罰の対象となる。貴族が決闘という文化を長年重んじている。街の裏の細い道やお城の廊下などで行われていた。後ろを向かず、自分の剣で戦い剣で防御もする。ディフェンスの磨きが今のフェンシングにある。音楽に合わせて踊るように戦う”カポエイラ”は、16世紀以降アフリカ大陸からブラジルへ連れてこられた黒人奴隷が生み出したダンスに見せかけた護身術だ。体をコマのように回して、反動を使って攻撃だ。さらにカポエイラには、頭突きを使う隠された驚きの技がある。全身を使うので500年の歴史の世界一古い総合格闘技ともいわれているという。