11月の大統領選挙に無所属から立候補したロバートケネディジュニア氏は、米国で根強い人気のあるジョン・F・ケネディ元大統領の甥にあたり、第3の候補として存在感を高めている。弁護士として長年、環境問題に取り組んできたがここ数年は「反ワクチン」を掲げる。トランプ氏とバイデン氏が講じてきた新型コロナ対策を批判し会場を沸かせた。両候補の支持者の切り崩しを狙っている。世論調査では「バイデン氏とトランプ氏のどちらも嫌い」と答えたいわゆる「ダブルヘイター」と呼ばれる有権者の割合は25%に上っていて、過去10回の選挙で最も高くなっている。ジョージワシントン大学・ピーターロージ准教授は「勝敗を左右する激戦州の得票しだいではケネディ氏が大きな影響を与える」と指摘した。