アメリカ大統領選挙まで2週間を切る中、ハリス副大統領がまもなく激戦州のジョージア州でオバマ元大統領とともに選挙集会を行う。現地アトランタ近郊から中継で伝える。ジョージア州の勝敗の鍵を握る黒人票を固めるため、ハリス氏は黒人からの人気が高いオバマ氏とともに支持を訴え巻き返しを図る。大統領選が最終盤に入り、激戦州でのハリス氏の勢いには陰りが見えていて、ジョージア州の最新の平均支持率ではトランプ前大統領が2.2ポイントリードしている(ハリス氏46.8%、トランプ氏49.0%、リアルクリアポリティクス10月24日による)。ジョージア州は人口のおよそ3割を黒人が占めていて、黒人有権者の動向が勝敗を左右するが、その黒人の支持を固めきれていないことへの懸念が高まっている。世論調査では黒人のハリス氏の支持率は78%で前回、バイデン大統領が得た90%に比べて低く、特に黒人男性の支持が伸び悩んでいる。物価高や経済状況に不満を持つ黒人男性がトランプ氏に流れていると指摘されている。こうした危機感から急きょ、企業家向けの小口融資や娯楽目的の大麻の合法化など黒人男性に特化した政策を打ち出している。ハリス氏は集会でオバマ氏に加え俳優やミュージシャンなど著名人を総動員し必死の巻き返しを図る。