「黒石寺蘇民祭」が1000年以上の歴史に幕を降ろし、観光収入への影響が懸念されている。岩手・奥州市黒石地区の人口は約900人。蘇民祭の日には毎年3000人が訪れる。おとといは最後ということもあり約7000人が訪れ、大半が宿泊したと考えられる。コロナ前には蘇民祭と観光スポットを巡るツアーも組まれていた。黒石寺蘇民祭保存協力会の菊地さんは「寺が主体ではなくなるが場所を変えることなども考慮して蘇民袋争奪戦を続けたい」と時代に合わせた祭を模索しているという。「少子高齢化での後継者不足は深刻で、地方振興には力を入れなければならないと思う」と名村さんは話した。増田さんは「インバウンドも見越して参加のし易いかたちを探っていってもいいと感じた」とコメントした。今年はアメリカ・インドネシアなどからの参加者もいたという。