米ロ首脳会談がなぜ米・アラスカ州で開催されたかについて。アメリカとロシアはベーリング海峡を挟んで隣り合っており、ロシア本土とアラスカ州は約90kmしか離れていない。ロシア政府高官は地理的な条件をアラスカ州開催の理由の1つに挙げている。またアラスカ州は元々かつてのロシア帝国の領土で、クリミア戦争後にアメリカへ売却されたという歴史的背景がある。さらにアラスカ州がある北極圏は資源開発や重要な航路としても注目されており、米ロ間では北極圏での協力を巡って議論が行われてきた。あるロシア政府高官は首脳会談で北極圏での開発協力が議題の1つとなることを期待する内容をSNSに投稿した。米側も停戦後を見据えた北極圏での開発協力の糸口を探るためにアラスカ州での開催が適当ではないかと判断したとみられている。