地球から約3億キロ離れた太陽系の小惑星「ベンヌ」で採取した砂から生命の材料となる糖が検出された。日本とアメリカの国際研究グループは、NASAの探査機が地球に持ち帰った砂などのサンプルのうち約0.6グラムを分析し6種類の糖を検出。サンプルからはこれまでにたんぱく質の材料「アミノ酸」やDNAやRNAに使われる5種類の核酸塩基が検出されていたが、糖が検出されたのは初めて。糖の一部は地球上に落下した隕石からも検出された例もある。研究グループの東北大学大学院理学研究科・古川善博准教授は「(生命の)材料が宇宙から来ていることがより確実になった」などと語った。東京科学大学地球生命研究所・関根康人教授は「今回検出された物質が生命の誕生にどれくらい寄与したか現時点でははっきりとは分からない」と指摘する。生命の起源の元となる物質が地球でできたという説や、生命誕生の場所について深海や温泉という説もある。
