軍事侵攻を続けるロシア・モスクワでは去年7月、歩行者天国・アルバート通りで屋外の展示会が行われた。展示会では「我々は平和をもたらす」と題しウクライナへの軍事侵攻を賛美したポスターが展示された。 作者の一人の画家のドミトリー・アリシャエフは「ウクライナはレーニンが約100年前につくった人工国家だ」とするプーチン大統領の主張に同調するかのような持論を展開している。ドミトリー・アリシャエフは「戦争を称賛しているわけではない。特定の人達の英雄的な行為を称賛している」などと話す。軍事侵攻に関わる人達を称賛する動きは演劇の世界でもみられる。作家のイリーナ・ブグルイシェワが負傷した兵士のリハビリをボランティアとして手伝った経験を綴った著書を元にした演劇がモスクワで上演された。劇場には主人公のモデルとなった義足の兵士パーベル・ラザレフも駆けつけ「兵士の痛みを通して平和が保たれていることを理解してほしい」、ブグルイシェワは「彼らはロシアの防衛者であり歴史に名を残す人々」などと話した。