世界最大ともいわれるインドの総選挙。有権者は10億人近くで、投票所は100万か所以上に上る。投票は1か月余り前から地域ごとに7回に分けて行われていて、その6回目。首都決戦はインドの中心・ニューデリー。投票所に朝から長い列が出来た。多くの人が次々に電子投票で1票を投じていく。3期目を目指すモディ首相率いる与党インド人民党と、政権交代をねらう野党連合の長い選挙戦はもう終盤。ニューデリーは、経済成長などを背景に大気汚染や交通渋滞など、さまざまな課題を抱えている。熱波に見舞われ、連日のように40度を超える暑さが続き、貧困地区は大勢の住民が朝から給水車から水をもらおうと順番を待っている。多くの若者たちが地方から集まってくるが、失業問題も深刻。国民のおよそ8割を占めるヒンドゥー教徒重視の政策を進めてきたとされるモディ首相。イスラム教徒が多数を占める州の自治権を撤廃するなど、“宗教差別だ”という批判も招いている。これに対しモディ首相は“差別は起きていない”としている。野党側は、政権交代を訴えている。開票は来月4日。