トルコの首都・アンカラで数百人の学生が抗議デモを行い、バリケードに突撃。警察がトウガラシスプレーで対応する事態となった。学生たちの怒りの矛先は。19日未明、イスタンブール・イマモール市長とその関係者約100人が、汚職やテロ組織を支援したなどの疑いで当局に拘束された。最大都市イスタンブールの市庁舎前には野党の支持者数万人が集まり、携帯電話のライトをかざして抗議の意思を示した。イマモール市長は数日後に行われる予定だった最大野党・共和人民党の予備選挙で、次期大統領候補として選出されることが有力視されていた。トルコ・エルドアン大統領は現在2期目で3選が禁止されているため、出馬する場合は任期満了前に辞任して「2期目を全うしていない」と主張するか、憲法を改正する必要がある。仮にエルドアン大統領が出馬すれば、イマモール氏が最大のライバルになるとみられていた。拘束前、イマモール市長はSNS「独裁政治に直面しているが、私はあきらめない。圧力には屈しないと知ってほしい」と語っていた。イマモール市長の妻は「汚職やテロ組織とのつながりなんてありえない」とコメント。長年にわたって政治的に対立していたエルドアン大統領とイマモール市長。次の大統領選挙は3年後に予定されている。