スペイン南部・アンダルシア地方ではヤツガシラを1年中観察することができる。ヤツガシラは全長30センチ程、サイチョウに近い種だがくちばしが長く独特な姿をしていてる。3月下旬、オスのヤツガシラはメスにアピールするために鳴く。取材班は巣箱にカメラを設置してオリーブの樹で子育てを行うヤツガシラのメス”カルメン”は観察する。メスは平均6個の卵を産み、オスは巣箱のメスにエサを運ぶ。メスのヤツガシラは羽繕いの際に尾脂腺を体や卵に塗りつける。これは天敵から卵を狙うわれるのを防ぐためや抗菌成分があるためだと考えられている。