- 出演者
- -
オープニング映像。
スペイン南部・アンダルシア地方ではヤツガシラを1年中観察することができる。ヤツガシラは全長30センチ程、サイチョウに近い種だがくちばしが長く独特な姿をしていてる。3月下旬、オスのヤツガシラはメスにアピールするために鳴く。取材班は巣箱にカメラを設置してオリーブの樹で子育てを行うヤツガシラのメス”カルメン”は観察する。メスは平均6個の卵を産み、オスは巣箱のメスにエサを運ぶ。メスのヤツガシラは羽繕いの際に尾脂腺を体や卵に塗りつける。これは天敵から卵を狙うわれるのを防ぐためや抗菌成分があるためだと考えられている。
世界に広く分布するヤツガシラは日本でも観測されることがある。昭和45年には皇居で観測、昭和天皇と香淳皇后は喜ばれ、香淳皇后はヤツガシラへの思いを和歌で「けふもまた みいでてうれし やつがしら このままここに 移りすみてよ」と詠んだ。
ヤツガシラのメス”カルメン”は観察を始めて2週間、ヒナが生まれ”カルメン”は子育てに勤しんでいた。オスがメスに虫を渡す素振りの行為についてマヌエル・マルティン・ヴィヴァルディ博士はメスがオスに対して小さな虫をたくさん持ってくるように伝えている可能性があるという。ヒナが大きくなると”カルメン”自らもエサを探しに出るようになりヒナのためひっきりなしにエサを運ぶ。しかし”カルメン”のパートナーがハイタカに襲われ死んでしまい”カルメン”はたった1匹で子育てを行うこととなった。
4月下旬、ヒナは後2週間で巣立ちを迎える。”カルメン”は死んでしまったオスの分までせっせとエサを運ぶ。しかし”カルメン”が留守の間にハシゴヘビは巣に侵入し”カルメン”はパートナーとヒナの両方を失い”カルメン”の子育ては悲しい幕切れとなった。
- キーワード
- ハシゴヘビ
イラスト大募集!の告知。
次回予告が流れた。
大河ドラマ どうする家康の番組宣伝。
NHKスペシャルの番組宣伝。
「これまでも、これからも NHK」の映像。