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「アントニオ」 のテレビ露出情報

次なる依頼人は栃木県・栃木市の南貴士さん(50)。愛犬はマルチーズとトイプードルのミックス犬の天空ちゃん。南さんは重機の資格を取得し、1年かけてドッグランを自作したという。そんな南さんのお宝は、ストラディバリウスに並ぶバイオリン。父・幸二郎さんはバイオリニストとしてオーストリア・ザルツブルクのオーケストラ・モーツァルテウム管弦楽団に16年間所属。帰国後は高校の音楽教師を務め、その後はバイオリン教室を経営するなど音楽に人生を捧げていた。今回のお宝である父・幸二郎さんに「価値があるもの」と言われ、残していた貴重なバイオリンをスタジオで鑑定。依頼品はアマティのバイオリンとサルトリーの弓。バイオリンは歴史上突如としてほぼ完璧な形で出現した奇跡の楽器であった。音色は美しく、豊かな表現力を持つことから”人の歌声に最も近い楽器”といわれている。その構造は表板と裏板には膨らみがあり、弓で擦った弦の振動が中央部の駒から表板、内部に取り付けられた魂柱、裏板へと伝わると、ボディ内部の空気全体が振動に共鳴。表板のf字孔から外に音が広がるというもの。誕生したのは16世紀半ば、イタリア北部・クレモナ。1565年頃に製作された現存する世界最古のバイオリンを手掛けたアンドレア・アマティ。アンドレアが手掛けたバイオリンはまたたく間に評判を呼び、その名声故に、フランス国王・シャルル9世の宮廷で使用されるまでになった。アンドレアの技術は2人の息子ジローラモとアントニオに受け継がれ、アマティ工房はさらに発展。孫のニコロの代に最盛期を迎える。ニコロのバイオリンはアマティ工房の特徴である高音が美しいのはもちろんのこと、低音もしっかり響きバランスが良く、その上表板と裏板の絶妙なカーブや計算されつくしたf字孔、スクロールの洗練されたデザインなどどこをとっても非の打ち所がなくまさに音を奏でる芸術品といえる。また、ニコルは数多の優秀な弟子を育てたことでも知られるが、その1人がアントニオ・ストラディバリである。続いて弓の歴史について。当初はスティックが外側に湾曲したものが使われていたが、18世紀の末に現在のような内側に湾曲したものが登場。このスタイルを確立したのがフランスのフランソワ・トルテ。さらにトルテはスティックにフェルナンブーコという高級木材を弓毛に白馬の尻尾を用いた。この弓を使うことでより大きな音を出せるようになり、多彩な奏法が可能になった。以来、多くの職人たちによって改良が行われ、現在フランソワ・トルテ、ドミニク・ペカット、ウジェーヌ・サルトリーが世界三大弓作家と呼ばれている。改めて依頼品をみてみると、アマティのバイオリンはアマティ工房のバイオリンによくみられるボディで内部に貼られたラベルには”ニコロ・アマティ”、”クレモナ”、”1660”とある。一方弓は高級木材・フェルナンブーコで作られたもので、エミール・ジェルマンの名が刻まれている。これは若き日のサルトリーがパリの著名なバイオリン製作家・ジェルマンの工房のために手掛けたものによくみられる。果たしてどんな音色なのか。バイオリニストの横山俊朗さんが演奏した。

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