育児帰還でないオウサマペンギンたちは次の繁殖が始まるまで自由な時間を過ごしている。放牧されたヒツジたちが迷い込むとヒナたちはパニックに。親鳥たちは翼を広げてけん制。ヒツジはペンギンたちを襲いはしないが、混乱した状況の中、親鳥が卵を落とすことも。1951年に輸入されたチコハイイロギツネはフエゴ島全域に生息している。本来、天敵がいない離島にコロニーを作るオウサマペンギンは身を隠す巣などの天敵対策を持たない。襲われて9割のヒナが命を落とした年もあったという。イヌティル湾は狩り場が圧倒的に浅くて近いので食べ物を頻繁に届けられる。イヌティル湾のヒナは他の生息地より3か月も早く独り立ちするという報告もある。浅く潜るイヌティル湾のペンギンにカメラを取り付けての狩りの様子を撮影した。