イラクに駐留するアメリカ軍主導の有志連合について、ロイター通信はアメリカとイラクの両政府が来年9月までに数百人の部隊を撤退させるほか、残る部隊も再来年末までに撤退させることで大筋合意したと伝えた。2014年にアメリカ軍が主導して結成した有志連合は過激派組織IS=イスラミックステートの掃討作戦のためにイラクに駐留し、ISが支配地域を失った後も現地にとどまっている。アメリカとイラクの両政府は有志連合の今後の任務の在り方について議論を進めていて、ロイター通信は6日、複数の関係者の話として、両国政府が有志連合の規模を見直す計画に大筋で合意したと伝えた。計画では来年9月までに数百人の部隊を撤退させるほか、残る部隊についても再来年末までに撤退させるという。一方で部隊の撤退の後もアメリカ軍の一部については、イラク側を支援するために駐留を続ける可能性があるとも伝えている。近年、イラクに駐留するアメリカ軍はアメリカと敵対するイランやイランに近い武装勢力の動きをけん制する役割も担っていて、その動向は地域情勢に影響を与えることになりそう。