イランの外相は中断しているアメリカとの核協議を再開する条件として、アメリカ側が核施設に与えた損害を賠償する必要があると述べた。イランは今年4月から核開発をめぐる協議をアメリカと進めていたが、6月に国内の核施設がイスラエルとアメリカの攻撃を受けて以降、中断している。イラン・アラグチ外相はイギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」が先月31日に掲載したインタビューで協議再開の条件としてアメリカ側が核施設に与えた損害を賠償するよう新たに求めたほか、交渉中にイランが再び攻撃されない保証を改めて求めたという。アメリカ国務省の副報道官は“アメリカに対するいかなる賠償請求もばかげたものだ”と述べる一方、“協議を再開できるかどうかはイラン側の対応しだい”だと強調した。