福島第一原発の処理水放出に関して、中国メディアが繰り返し不安を煽る報道を行った影響で、中国では”海鮮離れ”が顕著になっている。福島第一原発の処理水は8月24日から9月11日まで放出が行われ、トリチウム濃度に異常は確認されていない。ただ中国は日本産水産物の輸入を禁止するなど反対姿勢を崩さず、先週金曜日の国連総会ではソロモン諸島のソガバレ首相が処理水放出を批判し、中国に同調する姿勢をみせた。日本はソロモン諸島に500億円規模の支援を行うなど友好と親善に務めてきたが、近年中国が急接近し、去年には安全保障協定が結ばれたという。専門家は国連での影響力拡大のために小国でも取り込みたいという狙いがあるなどと分析した。また先日中国・杭州で開幕したアジア大会で、インドの3選手が選手登録できなかったことが明らかになった。中国とインドは国境のアルナチャル・プラデシュ州を巡って対立関係にあり、インドは予定していた閣僚の訪中を中止した。中国の強硬外交について政府は、国内の不動産不況などがある中で、国をまとめるために国際社会の中で中国の主張を強く表していくということをやっているなどと分析した。一方で習近平国家主席は、日中韓首脳会談について「適切な時期の開催を歓迎する」と述べている。