TSMCが進出した菊陽町に隣接する大津町。ウィッチ・クラフト・マーケットは400種類ほどのビールをとりそろえる専門店。田上晃子さんが5年前に始めた。しかし6月をもって現店舗での営業を終了するというが、地価の高騰やテナント料の値上げ、土地や建物の売買が原因だという。去年10月に、土地を管理する不動産業者からテナント量の引き上げの交渉があり、その次の入居者が決まることを告げられ土地をすぐにでも明け渡すよう求められた。森田賢一さん夫婦が営む青果店では菊陽町で23年間営業を続けた店も移転を余儀なくされた。守ってきた店舗を手放すことになり、途方にくれていたがなんとか再出発の土地を見つけることができたという。移転先は熊本市内の温泉施設の駐車場でプレハブを建てて営業している。知らぬ間に地主が土地を売却しており、賃料が倍に跳ね上がったというが家賃は月40万円から140万円に跳ね上がり到底払えるとは思えなかったという。理解はしながらも納得は出来ていないままの日々を過ごしている。
菊陽町の店舗の跡地ではすでにマンションの建設が進んでいた。金融機関へは土地の取得への相談が急増していた。TSMC進出に端を発した企業の集積と人口の増加で土地価格は4倍から5倍にまで上昇している。買い手として増えているのは台湾の投資家。男性投資家は大津町に数千万円の土地を購入。2階建てのオフィスを建設する予定で台湾の企業が入居することが決まっている。周辺の土地はまさに金のなる木。全国から不動産業者がブローカーが集まり土地取得にしのぎを削る状態。中には悪質な業者の出入りもあとを絶たず、手付金を受け取った状態で土地の権利を移転させて土地代をもらえなまま連絡が取れなくなることもあったという。国策として支えられた巨大企業進出の影に存在する問題は熊本に限った話ではない。次世代半導体の量産化を目指し、北海道に建設中のラビダスを始め、全国各地で半導体関連企業による大規模投資が相次いでいる。
菊陽町の店舗の跡地ではすでにマンションの建設が進んでいた。金融機関へは土地の取得への相談が急増していた。TSMC進出に端を発した企業の集積と人口の増加で土地価格は4倍から5倍にまで上昇している。買い手として増えているのは台湾の投資家。男性投資家は大津町に数千万円の土地を購入。2階建てのオフィスを建設する予定で台湾の企業が入居することが決まっている。周辺の土地はまさに金のなる木。全国から不動産業者がブローカーが集まり土地取得にしのぎを削る状態。中には悪質な業者の出入りもあとを絶たず、手付金を受け取った状態で土地の権利を移転させて土地代をもらえなまま連絡が取れなくなることもあったという。国策として支えられた巨大企業進出の影に存在する問題は熊本に限った話ではない。次世代半導体の量産化を目指し、北海道に建設中のラビダスを始め、全国各地で半導体関連企業による大規模投資が相次いでいる。
住所: 熊本県菊池郡大津町大津1191-1