石破首相は今日夕方、総理官邸で韓国の李在明大統領と首脳会談を行う。両首脳の対面での会談は今年6月のG7サミットにあわせて行われて以来2回目。会談で石破首相は首脳同士の信頼関係構築を図るとともに、シャトル外交を活用しながら緊密に意思疎通していくことを改めて確認したい考え。また日韓国交正常化から今年で60年を迎えたことを踏まえ、経済や人的交流など様々な分野で協力を強化したいとしている。安全保障分野ではロシアとの軍事協力を進める北朝鮮への対応を巡って意見が交わされる見通しで、石破首相は日米韓3カ国で連携を強化していくことでも一致したい考え。
李大統領は今年6月の就任後初めて訪日する。過去には歴史問題などを巡り日本を批判してきた。ただ最近は日本との連携強化に取り組む姿勢を鮮明にしている。韓国大統領府のウィ・ソンラク国家安保室長は昨日の記者会見で「未来志向的な両国関係の協力のあり方について意見交換し、個人的な絆を深めることになると思う」と強調した。李大統領は今月25日にアメリカでトランプ大統領と初の首脳会談を行う予定だが、韓国メディアは「大統領がアメリカより先に日本を訪問するのは異例」だとしていて、日本との関係を重視している表れだとする見方も出ている。