ヨーロッパ文化史が専門の横浜国立大学・小宮正安教授がウィーン少年合唱団について解説。第一次世界大戦でハプスブルク家の支配した巨大な帝国がなくなり、それまでの後ろ盾を失ったウィーン少年合唱団は、オーストリアの文化的遺産を全面に押し出して活動を広げていった。共和国に移行しても文化政策、音楽政策が引き継がれたという。また第二次世界大戦でオーストリアはナチス・ドイツの支配下に置かれたが、ウィーン少年合唱団は大戦中も政治的な意図を持って動いていたわけではないので、清らかなイメージで戦後のオーストリアを印象付けることになったという。
