金原さんは名古屋市消防局18年目。「屋上で転んで体が痛い」「隣の家の人が腕を切り血を出して倒れている」という通報に対応した。
塩坂さんは名古屋市消防局9年目。友人を火事で亡くしている。事故で人が亡くなることがないような仕事ができたらと思ったという。「自転車で電柱かなんかにぶつかり顔が曲がっている」「脚のふくらはぎが割れて出血がひどい、本人は救急車を嫌がっている」という通報に対応した。また、カラオケで高校生がオーバードーズや苦情もあった。
伊東さんは名古屋市消防局14年目。「子どもが市販薬を8個飲んだ」という通報に対応した。母親に代わるように頼んだ。命を救うためにより的確な情報をもらうためには母親がふさわしいと思ったという。
命を扱っている究極の会話。目的を1秒でも早く達成することが仕事という。「死にたい」という通報が来た。何とか救急隊に接触・確保をしてもらいたいと伊東さんは話した。意識がある状態で救急隊に引き継ぐことができ、役目が一つ終わったという。