TVでた蔵トップ>> キーワード

「エスポジツィオーニ宮殿」 のテレビ露出情報

東京・虎ノ門にある大倉集古館は明治35年に開館した日本初の個人美術館。横山大観の描いた桜は大きな屏風画で、篝火の中で咲く満開の桜と、群青の夜空にプラチナ白の月がある松の緑青が白い花を際立たせる。枝の先につけた花は散り始めた名残の桜。横山大観には師と仰ぐ思想家の岡倉天心とともに世界に通用する日本画を生み出すために日本美術院を創設。空気や表現しようと日本画の特徴の輪郭線を捨て去った。淡い絶妙なグラデーションだったが画壇から朦朧体と批判された。横山大観は海外に趣き、インドやアメリカなどで展覧会を開催し日本がの素晴らしさを体験した。欧米での評価が高まり日本がのリーダーとして頭角をあらわしてきた。
空前絶後の展覧会がローマで開催。実現に動いたのは大蔵財閥二代目総帥の大蔵喜七郎
。現在の額で100億円もの費用を負担した。画家の選定を行った大観は竹内栖鳳など80名の画家たちの作品を客船に詰め込んでイタリアへ。会場となったのはエスポジツィオーニ宮殿。本物の美を伝えたいと大観が大事にしたのは日本画本来の観賞の仕方。宮大工や生け花の師範等と一緒にローマの宮殿に床の間に設置し作品を展示した。そしてあの夜桜が披露された。朱色の篝火に照らされりんとした桜がローマに咲き誇った。そのイベントの観覧者総数は16万6500人に。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.