就職活動が解禁。時代は学生の超売り手市場。加湿器のお土産をプレゼントする企業など令和の就職前線を取材。きのう東京ビッグサイトで合同企業説明会が開催。ブースには加湿器、モバイルバッテリーなど。大同生命保険の人事総務部係長の乗本典子さんは「選考に進んでいただいている方も多くいらっしゃいます」。立ち止まってもらおうと各社プレゼントを用意。ワイヤレスチャージャー、ブラシなど。なかにはネットフリックス見放題。福利厚生の充実ぶりをアピール。政府のルールでは就職活動の解禁は今月1日から。すでに大学生の内定率は48.4%(リクルート就職みらい研究所調べ)。大学ジャーナリストの石渡嶺司さんは「就職氷河期という言葉が10年前は目立っていたが、今は企業が苦労するという点では採用氷河期。バブル期にほぼ近い水準」。バブル期といえば青田買いが過熱。新入社員に対し無料スキー旅行、豪華客船に招待、約300万円の新車をプレゼントするなど大盤振る舞いの企業も。学生が企業を選ぶ時代が到来。面接官ガチャの当たりは一次面接パス。他にも面接官のプロフィールが入っていて学生自身で面接官を選ぶこともできるという。オープンハウスグループの人事開発部係長の斉藤さんは「説明会までは参加してもらえるが、その後の選考に進むかどうかを学生がシビアに選ぶというのはある」。1次面接を焼肉店で行うという企業も。さらにAI面接も。面接官ガチャは不公平と嘆く声があり多くの企業で導入が広がる。入社1年目の番組スタッフが体験。回答を理解し褒めてくれる。志望動機など16項目を41段階で評価してくれる。VARIETASの広報の小澤礼奈さんは「24時間365日いつでも受験できるようなサービスになっている。数万人の候補者に対して面接の機会を提供できる」。松屋フーズでは従業員を対象に最大200万円の奨学金支援制度を設ける。大学ジャーナリストの石渡嶺司さんは「既存の社員も新入社員も全部給料をあげる。可能な企業は多くありません。既存の社員が結果的に離れてしまう」と語った。