カナダはNATO加盟国としてウクライナに対する軍事支援を続けているが、同時に重視しているのが北極海と太平洋地域の安全保障。カナダのブレア国防相にインタビュー、今カナダが置かれている状況について聞くと「カナダは長年地理的に守られてきた。広大な3つの海によって他国と仕切られている。そのうちの1つは殆ど凍っている。しかし気候変動で氷が溶けカナダ北部は接近しやすくなっている。それに伴い対立するロシアや中国がその地域で活動し北極におけるカナダの主権と安全の課題となっている」と説明。天然資源が豊富な北極海では近年中国とロシアが活動を活発化、カナダはロシアと中国が航路を支配し管理する事態を懸念している。ウクライナ侵攻を背景に中露のみならず北朝鮮も連携を強めていて、安全保障上の懸念が高まっていると指摘する。カナダの生命線である航行の自由を守るためにも重要だと考えているのが太平洋地域だと考えていて、今後日本・アメリカなど太平洋地域の国と合同軍事演習を行うなどして連携を強めるとしている。