2020年4月、新型コロナウイルスにより世間では自粛生活が強いられていたが塩井乃湯は自粛対象とならず常連たちも通い続けていた。しかし一日の来客が小林だけの日も珍しくなくなっていた。塩井乃湯の近くにある「ばらの湯」はコロナと老朽化が重なり、2021年5月に閉業となった。2023年3月、小林は定年後に通うようになった新たな常連客と一緒に銭湯を楽しんでいた。2024年5月には塩井乃湯には外国人観光客の姿が多くなり、城下町の風景も変化していた。2025年5月、塩井乃湯が家から30歩の杉谷愛子は、いまでは人の支えがないと通えなくなり、通う頻度も減少し、デイサービスで入浴することが増えていた。2025年7月11日、松本神社例大祭が開催し、塩井乃湯の常連でもある宇留賀は神輿の担ぎ手が減少し、現在では自衛隊・市役所・消防にお願いして開催しているなどと伝えた。祭りの後には担ぎ手たちが塩井乃湯で汗を流すのが習わしで、この日だけは塩井乃湯は大盛況となった。杉谷愛子の様子を見に来たという小澤松榮は、腰が悪くなる前には一緒に塩井乃湯に通っていたのだという。小林は外国人観光客が増加して賑やかになった塩井乃湯を同じく常連客とともに楽しく過ごしていた。
