ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの停戦交渉を始める可能性についてNATO(北大西洋条約機構)への加盟の正式な手続き開始など、十分な安全保障を確約されることが交渉を検討する条件だという認識を示した。EU(ヨーロッパ連合)の新しい大統領に就任したコスタ氏と外相にあたる新しい上級代表に就任したカラス氏が就任初日の1日、そろってキーウを訪れた。コスタ氏と記者会見を行ったゼレンスキー大統領はロシアとの停戦交渉を始める可能性について射程の長い兵器の十分な供与やNATOの加盟の正式な手続きの開始など十分な安全保障を確約されることが交渉を検討する条件だという認識を示した。さらにNATO加盟に関連してゼレンスキー大統領はロシアに占領されている地域も含めてすべての領土が対象になるべきだという考えを示した。一方、EUのコスタ大統領はウクライナ支援のためにロシアの凍結資産の収益を利用して来月から毎月15億ユーロ、日本円にして2300億円余りを充てる計画を表明した。