中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海。世界屈指の大きさを誇る豊かな湖だったが年々、縮小を続け今や10分の1ほどになってしまった。その原因は政府の政策。つまりは人災。そして地元住民の生活に壊滅的な被害をもたらしている。旧ソ連時代には多くの生き物が生息する豊かな場所だった。濃度の薄い塩湖でサケやチョウザメなど豊富な魚種に恵まれ、とれた魚はソ連全域に出荷されていたが、今や湖の面積はかつての10分の1に縮小。アラル海の水源は2つの大きな川。その川から周辺の砂漠地帯へ水路 を引いたことで湖へ注ぎ込む水の量が激減。アラル海は瞬く間に干上がってしまった。主導したのはソ連のスターリン。砂漠地帯を大規模な農地に変え生活を豊かにしようとした。しかし皮肉にもその国策が今では20世紀最大の環境破壊と呼ばれている。アラル市在住のドライバーの男性、カラテレン村の長老のコメント。カザフスタン・カラテレン村の映像。漁業に言及。