苦境に立たされた会社を立て直すため、連日行われた段ボールを使った新商品の開発会議。そこで提案されたのが猫の爪とぎ製品。佐藤さんは洋風ソファー×爪とぎの今までにない新商品を思いつく。数週間後、試作品が完成。佐藤さんは家に持ち帰って飼い猫たちに試した。しかし、猫たちは製品を使うことはなかった。動き始めてしまった新商品の開発。佐藤さんは社員たちに事実を打ち明けられずにいた。改良を重ね、半年後、ソファー型爪とぎが完成。半信半疑のまま販売を始めた。当時、 爪とぎにしては高価だったためか、まったく売れず。その頃、仕事の忙しさもあってか、佐藤さんは離婚。一緒に暮らしていた猫たちともお別れ。先の見えない不安に悩んでいた佐藤さん。そんな時、人生を変える一本の電話が。知人からの電話で、片目が開かない赤ちゃん猫が庭にいるという電話だった。佐藤さんは猫を救出しに現場へ。佐藤さんが現場に到着すると、猫の片目が開いていた。佐藤さんは開運をもたらす猫として「カイ」と名付け、保護した。保護してから1年後、佐藤さんの人生が大きく動き始める。カイにソファー型爪とぎを認めてもらえるよう、商品を改良し続けた。そして、カイをモデルに商品の写真を撮り直した。すると、商品がインフルエンサーやネットニュースに採りあげられ大反響。販売開始から9年経った今、年間売上6000万円となっている。