ジャガイモの生産地で害虫に対する懸念が広がる中、大手食品メーカーの間で害虫に強い品種を原料として採用する動きが進んでいる。キユーピーは総菜などを作る子会社が来年度、「ゆめいころ」という品種のジャガイモを使ったポテトサラダの製造・販売を始める予定。「ゆめいころ」はジャガイモの生育に深刻な影響を及ぼす害虫「ジャガイモシストセンチュウ」が畑にいても問題なく育つ「抵抗性品種」。この子会社では総菜に使うジャガイモの約8割で抵抗性品種を採用していて、2030年までにすべてを切り替える方針。生のジャガイモをめぐり日本は原則として輸入を禁止しているが、アメリカが全面的な輸入解禁を求めていて国内の生産者からは害虫が拡散するリスクが増えるとして反発の声が出ている。一方ですでに国内では害虫が確認されていることから農林水産省は抵抗性品種の普及を後押ししていて、大手菓子メーカーのカルビーの子会社も2035年までにすべてのジャガイモを抵抗性品種に切り替える目標を掲げるなど原料として採用する動きが広がっている。
