星野さん(仮名)は長年使っていた化粧品でアレルギーを発症した。症状が出たのは50歳の時。半年間で5件の皮膚科を巡ったが原因は分からず症状は改善されなかった。そんな中、辿り着いたのがアレルギーの専門病院。そこで当時使っていた化粧品などを全て持参するよう言われる。医師はその成分を1つ1つ確認。最終的に100種類以上の項目を選び出しパッチテストを行った。すると9種類に反応が。中でも意外だったのはアクリル樹脂とカルミンという物質。どちらも長年使っていた化粧品に入っていたものだった。アクリル樹脂はジェルネイルに使われている。硬化前のジェルが肌に付くことでアレルギーに。カルミンはコチニール色素に由来する赤系の色素。アイシャドーや口紅などの赤色の化粧品に使われている。コチニール色素の食品でアナフィラキシーショックも。星野さんは今では化粧品の成分欄を必ず確認している。