作家の村上龍さん(74)が今月17日に亡くなったことが、きょう幻冬舎の公式サイトで発表された。アメリカ軍基地のある長崎県佐世保市に生まれた村上さんは、大学在学中に執筆した小説「限りなく透明に近いブルー」で1976年に作家デビューした。この作品では、米軍基地がある東京福生市を舞台に、青年たちの無機質で退廃的な日常を描き、約350万部を売り上げるベストセラーとなった。この作品は当時の文学界に衝撃を与え、第75回「芥川賞」を受賞した。村上さんは、デビュー以降、戦争や性など現代社会を映し出す作品を次々と発表した。1980年には「コインロッカー・ベイビーズ」など様々な題材の小説を世に出してきた。さらに、「カンブリア宮殿」で20年にわたって司会を務めるなど、作家以外でも精力的に活動した。村上さんの事務所は「早すぎる逝去の報せを受け深い悲しみに堪えません、時代のトップランナーとして疾走した同氏の安らかな眠りをお祈り申し上げます」とコメントした。葬儀は家族葬で執り行われたという。
