長きに渡ってカンボジアで首相を担ったフン・セン氏だが、新たな首相は長男であるフン・マネット氏となった。選挙で当選したものの政治経験は持たないことからフン・セン氏は与党党首として支えていく形となる。新しい首相はアメリカの陸軍士官学校を出て米英で学位を持ち、カンボジア軍の将校として陸軍司令官となったが、内戦の兵士から昇進を重ねた父とは異なる経歴となっている。フン・セン氏は一党独裁体制であり中国との関係を重視する一方で、フン・マネット氏は欧米で学んだものの父の支えが必要となることでこれまでどおりの路線が続くことも予想される。