18世紀のイギリスで王室の支援を受けて花開いたボタニカルアートと呼ばれる精巧な植物画の作品などを一同に集めた企画展が高知市で開かれている。高知市の県立美術館では、17世紀から19世紀に描かれた植物画や陶磁器など合わせて200点余が展示されている。このうち民衆の間で植物画が広がるきっかけとなった1787年創刊の植物図鑑「カーティス・ボタニカル・マガジン」に掲載されている牡丹の花は色鮮やかな花びらや葉が精巧に描かれている。この企画展はこれまでにも全国各地で開催されているが、高知会場に限り佐川町出身の植物学者・牧野富太郎博士が描いた植物画24点も一緒に展示されており、西洋と日本の画風の違いを見比べることができる。この企画展は来月29日まで開かれている。