東京・池袋では、中国人にターゲットを絞った中華料理店が「ガチ中華」として人気になっている。ガチ中華とは、本場の味をアレンジせず、日本在住の中国人の口に合わせた中華料理のこと。池袋にはガチ中華の店が増えていて、現在、100店舗以上あるという。急増の理由は、中国人留学生が増加したこと。特に池袋は周辺に大学や日本語学校が多く、ターミナル駅でもあるため留学生が集まりやすいのだ。中国の各地方のガチ中華が食べられるフードコート「沸騰小吃城」で取材をすると、日本の大学や大学院に入るために、まずは中国人留学生向けの進学塾に通う人多いという。塾の激戦区となっているのが高田馬場。駅周辺には多くの予備校が進出していて、広告は駅の中にも。取材を行った学校は毎年多くの生徒を有名大学に送り出しており、生徒数は1000人を超えている。授業料は年間60万円で、日本語学校や受験費用を含めると、学費だけで年間140万円もかかるという。それでも日本は欧米に比べてリーズナブルだそう。日本の大学は「値段が安い」、「安心」、「安全」の3安で人気だという。日本の大学を受験する背景にあるのは受験事情。中国の今年の「高考」(全国統一大学入試)の受験者数は過去最多の1291万人を記録。年々、受験戦争は厳しさを増しているのだ。中国で受験に失敗し、日本でチャレンジしようと考える生徒もいるという。
中国で受験に失敗し、「日本で再出発したい」と話すリュウさんは去年6月に来日。猛勉強するもプレッシャーからか試験で良い点が取れず、第三志望の大学へ。卒業後は小さな会社に就職。中国では一度挫折してしまうと、そこから這い上がるのは難しいという。そんな時、人生をやり直す希望となったのが日本への留学だ。そして先月、関西にある大学を受験し、第一志望の大学に合格した。来年3月から新しい生活が始まる。リュウさんは「もう一度、自分が本当に歩みたい道を選べる。日本ではできるけれど、中国では得られないチャンス」と語った。
中国で受験に失敗し、「日本で再出発したい」と話すリュウさんは去年6月に来日。猛勉強するもプレッシャーからか試験で良い点が取れず、第三志望の大学へ。卒業後は小さな会社に就職。中国では一度挫折してしまうと、そこから這い上がるのは難しいという。そんな時、人生をやり直す希望となったのが日本への留学だ。そして先月、関西にある大学を受験し、第一志望の大学に合格した。来年3月から新しい生活が始まる。リュウさんは「もう一度、自分が本当に歩みたい道を選べる。日本ではできるけれど、中国では得られないチャンス」と語った。