林芳正官房長官が自民党総裁選挙への出馬会見を行っている。正式表明は4人目。出馬会見の直前、林官房長官に今の心境を聞いた。林氏は初めての選挙から使っている緑色をイメージカラーにした上で「国民に思いやりのある政治」を前面に打ち出した。また、裏金事件をうけての政治改革では政党交付金の配分見直しによる政治資金パーティー依存を減らすことなどを掲げた。自民党国会議員による音楽グループ「ギインズ」を組み、作詞作曲も手掛けるなど多才な一面も見せる。外務大臣時代にはG7外相会談の夕食会でジョンレノンさんの「イマジン」を即興で演奏するなどピアノ外交も展開。今年1月、ビリージョエル氏の来日公演を田村元厚労大臣大臣など林氏の側近議員が鑑賞。公演後もメンバーは継続して会合し、もしも岸田総理が総裁選に出られなくなったらどうするか協議を重ねていた。林氏を支持する議員の多くは岸田派であることから、党内からは「岸田総理が派閥を解散したのに、岸田派が集まり林さんをやっているのはおかしい」との声も漏れる。林氏は無派閥議員らと出馬会見に臨んだ。自身が所属する岸田派もきょう政治団体の解散届を総務省に提出するなど、派閥色を薄めるのに懸命になっている。