環境省によると、今年4月~7月のクマ出没情報は1万2,067件となっており、これは過去5年で最多。クマの生態に詳しい石川県立大学・大井徹特任教授によると「今年の夏は住宅地・家屋への侵入が多い。秋はさらに増える可能性がある」とのこと。クマは冬(11月末~3月ごろ)は冬眠、春(3月以降~)は周囲のエサを探し始める。夏は繁殖のため行動がさかんになる。ただ、今年は猛暑により山にクマのエサが少なく、住宅地の果物や生ゴミを狙いに降りてきている可能性がある。秋は冬眠に備え食欲のピークとなり、通常はドングリを中心に多く食べる。しかし東北~北陸はドングリ類が凶作となっているため、住宅地への出没が増える可能性があるという。