トランプ次期大統領は2日、自身のSNSによる投稿で、日本製鉄によるUSスチールの買収計画に反対し、阻止する考えを示した。これについて、USW全米鉄鋼労働組合のマッコール委員長は3日、トランプ氏が買収に反対し続けていることを歓迎するとの声明を発表した。その上で、国内の強力な鉄鋼業界が国家安全保障に果たす役割や、この業界が、雇用や地域社会を支えていることの重要性を、トランプ氏が理解しているのは明らかだとしている。一方、USスチールの工場がある、東部ペンシルベニア州のウェストミフリンのケリー町長は、3日に開かれたイベントで、この買収計画について、最良の取り引きであることに疑問の余地はないと述べ、日本製鉄による買収を支持する考えを表明したと、AP通信が伝えた。日本製鉄の買収計画は、米国政府のCFIUS対米外国投資委員会が審査を進めている。審査期限が今月下旬に迫る中、その判断が注目される。