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「クロツグミ」 のテレビ露出情報

長野県の北部の飯山市には標高1000mの山々に囲まれた集落がある。山の麓に家が点在する照岡地区。人々は山の斜面に棚田を作って暮らしてきた。5月になると田植えが始まるが、標高の高い田んぼでの米作りは水源の確保が大変である。その水をもたらしているのが集落の裏に広がるブナの森でここには樹齢300年近い巨木もみられた。ブナの森は雨や土どけ水を地中に溜め込み、ゆっくりと吐き出していく。森の至るところから湧き出る水で人々は水路を作り、それを田んぼに引いてきた。小田切利助さんは田植え前に水路の草刈りをしていた。このあたりではブナの木1本で1反の田んぼをうるおすと語り継がれてきた。夏場でも湿り気があるブナの森では水を好む生き物が多く見られる。落ち葉の上に白い不思議な植物・ギンリョウソウがあった。また珍しい植物・ナベクラザゼンソウも見つけた。ブナの森には春から夏に雪解け水が溜まって池が現れる。水辺にせり出した木の上ではモリアオガエルが動いており、オスがメスの上に乗って産卵をしていた。池の周りを埋め尽くすように白い塊が見え、卵から帰ったおたまじゃくしもいた。産み付けられて1周間ほどでおたまじゃくしは池へと落ちていった。ブナの森に一時的にできた池は外敵も少なくおたまじゃくしたちは安心して育つことができる。美しい鳥の鳴き声が聞こえ、クロツグミがいた。夏になると繁殖のために南の国から渡ってくるのである。ブナの木に巣を作り、子育ての準備のようであった。水の豊かなブナの森は多くの生き物たちの暮らしを支えている。人々もまたブナの森を大切に守りながら絶やすことなくお米を作ってきたのである。10月には実りの秋を迎え、すっかり葉を落としたブナの森となっていた。長野県飯山市にはブナの森を大切に守りながら人々と生き物が共に恵みを得る美しい風景があった。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年7月25日放送 4:00 - 4:10 NHK総合
ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅田んぼの水をつくるブナの森 長野県 飯山市
長野県の北部の飯山市には標高1000mの山々に囲まれた集落がある。山の麓に家が点在する照岡地区。人々は山の斜面に棚田を作って暮らしてきた。5月になると田植えが始まるが、標高の高い田んぼでの米作りは水源の確保が大変である。その水をもたらしているのが集落の裏に広がるブナの森でここには樹齢300年近い巨木もみられた。ブナの森は雨や土どけ水を地中に溜め込み、ゆっくり[…続きを読む]

2025年6月25日放送 1:50 - 1:55 NHK総合
にっぽん百名山ミニ 5min(にっぽん百名山ミニ)
7月、登山ガイドの上野紀代子氏が大山を登った。ブナの森に囲まれ、その広さは西日本有数。また、庭木として知られるキャラボクは背を低くし、地を這うように生えていて、冬の季節風など厳しい気象環境が影響しているという。山頂の弥山から荒々しい北壁を挟んで反対側の稜線にお花畑があり、シモツケソウ、ナンゴククガイソウなど15種類の花々が咲いていた。見頃は1週間ほどだという[…続きを読む]

2025年3月21日放送 3:07 - 4:07 NHK総合
さわやか自然百景映像集さわやか自然百景映像集
四万十川は四国山地を源に蛇行を繰り返しながら、太平洋に注いでいる。高知県四万十町は、中流域にあたる。流域の山は、針葉樹と広葉樹が入り交じる深い森に覆われている。初夏、四万十川の流域の森には多くの鳥たちが集まる。ヤマセミは、魚を捕らえる名ハンター。森の奥深くにも、鳥たちが集まっている。ヤイロチョウは、絶滅が心配されている。四万十川流域の森は野鳥の楽園で、年間2[…続きを読む]

2025年1月5日放送 7:45 - 8:00 NHK総合
さわやか自然百景さわやか自然百景
津軽海峡の向こう側、北海道の函館には函館山がそびえている。標高は330mほど、眼下には100万ドルとも称される夜景が広がる。貴重なコジマエンレイソウやニリンソウを愛でることができ、メジロやヒヨドリが春の訪れを告げる。
秋が深まると函館山は全体が紅葉に覆われ、ムラサキシキブやヤマブドウが実をつける。ホオジロやアオジがついばみ、空にはハヤブサやハイタカが舞う。[…続きを読む]

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