太平洋のクロマグロは、乱獲などの影響で、親の魚の資源量が2010年に1万2000トン余りまで減少したが、国や地域ごとに漁獲枠を決めるなど規制を強化した結果、2022年の資源量は14万4000トン余りにまで増え、回復傾向にある。こうした中で今月16日までの日程で、北海道釧路市で開かれる国際会議。初日のきょうは、日本をはじめ、米国、韓国、台湾など合わせて13の国と地域の代表が参加した。日本は今回の会議で、日本の近海を含む中西部の太平洋でのクロマグロの漁獲枠を増やすよう求めている。具体的には、30キロ以上の大型のマグロは今の2.3倍に、30キロ未満の小型のマグロは30%増やすことを提案している。ただ、参加する国や地域の間では、漁獲枠の大幅な増枠に対して慎重な声も上がるなど、意見の隔たりもあるだけに、増枠で合意できるかが焦点。