漁獲量が減少し世界で争奪戦が起きている秋の味覚・サンマ。政府はきのう行われた国際会議でサンマの数が少ない状態が続いているとして、漁獲枠を減らすよう訴えた。日本の国民食・サンマ。近年、不漁が続き価格が高騰している。都内にある炭火焼き専門店ではサンマの定食や串焼きを提供。今の時期は冷凍のサンマを使っているため値段は安定しているが、それでも価格上昇の波は感じているという。長期的に減少傾向にあるサンマの水揚量。ここ数年は少し増えているが、依然として厳しい水準が続いている。サンマの価格も一時的な値下がりは見られるが、不安定な状況が続いている。日本や中国、ロシアなど9つの国と地域が参加して行われている北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合。サンマの資源量については国や地域によって評価が分かれている。日本は漁獲枠を現行の20万2500tから18万2250tに10%削減することを提案した。しかし、サンマの需要・消費が急拡大していて、漁獲量の多い中国などから同意を得られるかは不透明な状況。会合は全会一致が原則のため、漁獲枠の配分ルールに合意できるかどうかが焦点となっている。そうした中、サンマの養殖に乗り出す会社も。日本最大級の総合食品・水産会社である「ウミオス(旧:マルハニチロ)」は、サンマを事業化レベルで養殖することに成功した。サンマは光など外部環境の変化に弱く、水槽の壁に衝突して死んでしまうことがあるため養殖が難しいとされてきた。しかし、ウミオスはクロマグロやマダイなどで培ってきた技術を活用し、養殖に漕ぎつけたということで実用化への期待が高まっている。
