井上芳雄はこれまで演劇界で数々の賞を受賞。甘いマスクで世の女性たちを魅了するミュージカル界のプリンス。
1993年の夏、井上は父の仕事の都合でアメリカに留学。当時の井上は英語が話せず授業は理解ができなかった。友達もできず孤立し地獄の日々だった。そんな中担任が日本に興味のあった娘のブリジットさんを紹介してくれた。放課後に待ち合わせし、課外授業をしていた。英語の絵本「おさるのジョージ」を使い井上が英語で朗読し、ブリジットさんが日本語で朗読していた。井上にとってアメリカで初めての楽しい時間だった。
留学から1年後、井上は日本へ帰国することに。2人は再会を約束したが携帯電話もない時代で、井上も新生活に追われ手紙もなくなったという。