3月にイスラエルが支援物資の搬入を大幅に制限して以降餓死する子どもが相次ぐなど人道危機に見舞われているガザ。現在ガザ内での食料配給はイスラエルとアメリカが主導するGHF(ガザ人道財団)が担っている。しかしGHFの配給所付近ではイスラエル兵・元アメリカ兵らによるガザ住民への攻撃が報告されており、国連は859人が殺害されたと発表している。イスラエルやGHF側はでっちあげだと否定している。GHF配給所で警備を担当していたアンソニー・アギラーさんは3月までアメリカ陸軍グリーンベレーに所属しており、5月にガザに入った。アギラーさんは、配給所では住民を追い返すために発砲が繰り返されていたと証言する。またアミールくんという10歳の少年がイスラエル軍の銃弾に倒れたと話した。GHFはアギラーさんの証言について、虚偽を広める行為だと声明で反論している。アギラーさんは、イスラエルとGHF主体の人道支援が続けば犠牲者が更に増えると強い危機感を示している。