米国・バイデン大統領が、大統領選挙から撤退を表明して丸1日がたった。後任については、ハリス副大統領を軸に進んでいるが、混迷している民主党はハリス候補でまとまるのか。ハリス副大統領が公の場に現れ、「バイデン大統領が過去3年かね成し遂げた業績は、近代史に置いて比類なきもの」と述べ、後継候補として先頭に立つ決意を示した。ハリス副大統領はバイデン大統領の地元・デラウエア州に入り、バイデン大統領の選挙本部の関係者らにあいさつを行う見通し。ハリス陣営は、バイデン大統領の撤退表明後に8100万ドル(約127億円)の選挙資金が集まったと発表。支持者からの機体の高さがうかがえる。バイデン大統領の後継候補として名前が挙がっていたカリフォルニア州・ニューサム知事やミシガン州・ホイットマー知事がハリス副大統領支持を表明。大統領選への出馬もささやかれていたウエストバージニア州選出・マンチン上院議員が、CBSテレビのインタビューで不出馬を表明。米国・民主党大統領候補の指名を巡る今後の焦点。米国・ハリス副大統領のもとで民主党がまとまれるか。民主党上下両院議員や支持団体の間では、ハリス副大統領での1本化を図る動きが始まり、「バイデン大統領が集めた選挙資金もハリス副大統領であればスムーズに引き継げる」との見方が出ている。民主党重鎮・ペロシ元下院議長はハリス副大統領支持を表明したものの、オバマ元大統領や上院トップ・シューマー院内総務は沈黙を保っている。大統領選挙でトランプ前大統領に勝てる候補なのか、ハリス副大統領への不安もくすぶるなか、民主党としては早急に立て直しを図れるかが課題。