英国の与党保守党は7月4日に行われる総選挙に向けて、18歳になると1年間、兵役に就くか奉仕活動をするかを選択するという選挙公約を発表した。この案では18歳の3万人が1年間、軍やサイバー防衛でフルタイムの兵役に就く。応募が必要。その他は、ひと月に週末1回、年間25日間、国民保健サービスや慈善団体、警察などでのボランティアが義務となる。保守党は来年9月から試験的に実施する意向で詳細は総選挙後に決まる。グレートマンチェスター・ランの会場で聞くと反応はさまざまだった。3日前、国防相は今のところ、いかなる形であれ兵役の復活の計画はないと話していた。野党労働党は自暴自棄の案だと批判する。他の野党は保守党はもっと軍に投資すべきだと主張する。スコットランド民族党は若者の将来と軍に絆創膏を貼るようなものでうまくいかないと批判。自由民主党も軍の司令官に話を聞けば必要なのはプロの兵士で1年限りの人間ではない。自由民主党はプロの兵士を増やすと主張する。保守党は昔ながらのアイデアを現代に即して生かすものだとしている。