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「ケリー・ナカガワさん」 のテレビ露出情報

先月下旬、米国・カリフォルニア州で日系人チームの野球の試合が行われた。これはある試合を再現したもの。80年前、太平洋戦争中に撮影された野球の試合の映像。プレーしているのは日系米国人で、場所は強制収容所の中。米国と日本が戦っていたとき、日系人たちは敵性外国人と見なされて大勢が強制的に収容所に送られた。その歴史に光を当てたいと試合の再現に奔走した日系3世の思いを取材した。かつて日系人が収容されていたマンザナー強制収容所。太平洋戦争中、ここには1万1000人以上が収容された。日本にルーツがあるだけで“敵性外国人”と見なされた人々は自宅からの立ち退きを命じられ、強制的に収容所に送られた。ことし4月、収容所で亡くなった人などを悼んで開かれた慰霊祭。収容所で行われていた野球の試合を再現しようと呼びかける人がいた。ロサンゼルスに住む日系3世のダン・クオンさん。米国人でありながらルーツを理由に人権を奪われた人々にとって、野球は特別な意味を持ったという。クオンさんの母も、日系2世だったため15歳のときにマンザナー収容所に送られた。有刺鉄線に囲まれた監視下の生活。その中で楽しんだソフトボールや野球観戦は、数少ない日常を取り戻せる大切な時間だったと聞かされたという。クオンさんは復元した野球場で日系人チームの試合を行うことを思いつき、準備を進めてきた。試合を行うのは、今もカリフォルニア州で続く日系人リーグの選手たち。クオンさんは国の協力や一般からの寄付を募って野球場に毎週のように通い、少しずつ整備していった。
先月26日、選手たちがマンザナーに帰ってきた。南北カリフォルニア代表による日系オールスターゲームの試合開始。80年ぶりに響いた球音。選手たちの胸にあったのは、家族への思い。こうした日系人の野球を米国の野球の中で正式に位置づけようという動きも本格化している。日系人野球の歴史の記録や発信に取り組んできたケリーナカガワさんは“ようやく私たちも同じ野球の歴史というバスに乗ることができる。大谷や山本の活躍の礎には、先人たちの功績があるということを知ってほしい”と話していた。強制収容については、1988年、当時のレーガン大統領が公式に謝罪して賠償金の支払いを命じた。ただ新型コロナウイルスの感染拡大直後、アジア系に対する暴力事件が米国では急増した。今また、トランプ次期大統領から移民に対する攻撃的な発言が目立つ。取材した石部デスクは「同じ過ちを繰り返してはならないというメッセージも投げかけている。」と話した。

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