- 出演者
- 南利幸 井上二郎 赤木野々花
24日、気候変動対策を話し合うCOP29が閉幕した。2035年までに少なくとも年間46兆円余りを、先進国が主導して途上国に支援するという成果文書を採択した。しかし途上国からは非難が相次ぎ、異例の結末となった。
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- 国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議
米国のトランプ次期大統領がメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を、中国からの輸入品に10%の追加関税を課す方針を打ち出した。トランプ氏は1期目も関税や制裁を圧力にして取り引きを迫ってきた。この3か国は米国の輸入額の約4割を占めており、関税が引き上げられれば米国国内で食品やガソリンなどの値上げの可能性がある。メキシコやカナダでは自動車関連など日系企業も進出しており、そこから米国への輸出製品に影響が及ぼす可能性がある。
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- ドナルド・ジョン・トランプ
中国の農村部でNGOの支援を受けながら音楽を学ぶ子どもたちが初めて日本を訪れ、日本の高校生と演奏会を開いて交流した。NGOは”中国にとって日本との関係は最も重要、子どもたちが日本を肌で知ることも大切”と考えたということ。来日した子どもたちは”会ってみたら優しかった”と話していたそう。
28日、オーストラリア議会上院で、16歳未満の子どもがSNSを利用することを禁止するという法案が可決された。SNSの運営会社に16歳未満が利用できないような措置を義務づけて、違反した場合、最大でおよそ49億円の罰金が科される。悪質ないじめや性被害が問題になっており、国民のおよそ77%が法案に賛成していたということで、オーストラリア政府は1年後をメドに施行したい考え。
先月下旬、米国・カリフォルニア州で日系人チームの野球の試合が行われた。これはある試合を再現したもの。80年前、太平洋戦争中に撮影された野球の試合の映像。プレーしているのは日系米国人で、場所は強制収容所の中。米国と日本が戦っていたとき、日系人たちは敵性外国人と見なされて大勢が強制的に収容所に送られた。その歴史に光を当てたいと試合の再現に奔走した日系3世の思いを取材した。かつて日系人が収容されていたマンザナー強制収容所。太平洋戦争中、ここには1万1000人以上が収容された。日本にルーツがあるだけで“敵性外国人”と見なされた人々は自宅からの立ち退きを命じられ、強制的に収容所に送られた。ことし4月、収容所で亡くなった人などを悼んで開かれた慰霊祭。収容所で行われていた野球の試合を再現しようと呼びかける人がいた。ロサンゼルスに住む日系3世のダン・クオンさん。米国人でありながらルーツを理由に人権を奪われた人々にとって、野球は特別な意味を持ったという。クオンさんの母も、日系2世だったため15歳のときにマンザナー収容所に送られた。有刺鉄線に囲まれた監視下の生活。その中で楽しんだソフトボールや野球観戦は、数少ない日常を取り戻せる大切な時間だったと聞かされたという。クオンさんは復元した野球場で日系人チームの試合を行うことを思いつき、準備を進めてきた。試合を行うのは、今もカリフォルニア州で続く日系人リーグの選手たち。クオンさんは国の協力や一般からの寄付を募って野球場に毎週のように通い、少しずつ整備していった。
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先月26日、選手たちがマンザナーに帰ってきた。南北カリフォルニア代表による日系オールスターゲームの試合開始。80年ぶりに響いた球音。選手たちの胸にあったのは、家族への思い。こうした日系人の野球を米国の野球の中で正式に位置づけようという動きも本格化している。日系人野球の歴史の記録や発信に取り組んできたケリーナカガワさんは“ようやく私たちも同じ野球の歴史というバスに乗ることができる。大谷や山本の活躍の礎には、先人たちの功績があるということを知ってほしい”と話していた。強制収容については、1988年、当時のレーガン大統領が公式に謝罪して賠償金の支払いを命じた。ただ新型コロナウイルスの感染拡大直後、アジア系に対する暴力事件が米国では急増した。今また、トランプ次期大統領から移民に対する攻撃的な発言が目立つ。取材した石部デスクは「同じ過ちを繰り返してはならないというメッセージも投げかけている。」と話した。
危険運転致死傷罪を巡っては、“適用要件があいまい”との指摘がある中、法務省の有識者検討会が今月27日に、“処罰の対象となる飲酒運転や高速度での走行を一律に判断できる数値基準を設けることも考えられる”などとした報告書をまとめた。法務省は“これを踏まえて着実に対策を講じていく必要がある”として、どのような飲酒運転や高速度での走行が処罰の対象となるのか、報告書で指摘された数値基準を設けるかも含め、危険運転致死傷罪の適用要件を見直す法改正に向けた議論を本格化させる方針。そして、できるだけ速やかに法務大臣の諮問機関である法制審議会に検討を諮問する方向で調整していて、具体的に諮る内容などの協議を急ぐことにしている。法務省では、法制審議会から答申を受け取りしだい、法律の改正案を策定し、国会への提出を目指すものと見られる。
政府は、新たな経済対策の裏付けとなる今年度の補正予算案を閣議決定した。一般会計の総額は昨年度の補正予算を上回る、およそ13兆9000億円となっている。財源を賄うため、国債を6兆6000億円余り追加で発行する。政府はこの補正予算案を12月上旬にも国会に提出し、年内の成立を目指すことにしている。
先月、山形県で開かれたアート展。主催したのは、地元の社会福祉法人で、テーマは「きざしとまなざし」。制作したのは、障害のある人たち。福祉の現場から新たな価値を作り出すことなどを目的にしたアート展で、およそ30点の作品が展示された。自由に創作された作品には作者の思いだけでなく、創作に寄り添う人の思いも込められている。大賞作品「みち ミチ 道」を制作したのは福祉施設に通う齋藤芳一さん。知的障害がある芳一さんは、絵を描くことが日課になっている。芳一さんが福祉施設に通い始めたのは去年の春。以前は塗り絵をよくしていたが、一から絵を描いてみることを勧めたのが施設の職員だった。そうして描かれた今回の作品。およそ1週間かけて制作した。展示企画者の武田さんは「結果とかだけではなく、そこに至る背景や過程にも”まなざしていく”ことで伝わってくるものがたくさんある。他人に関係性をもってみることを考えるきっかけにしてもらえたら」などと話した。展示会は来年1月、山形県米沢市でも開催される予定。
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