今月10日、都内のスタジオで懸念に踊る男性たちは平均年齢72歳の男性ヒップホップダンスチームのケロッグ・ダンディーズは、2021年にダンス未経験の男性9人で設立。メンバーは大企業で働いていた人ばかりで、75歳の宮沢さんは元教員で名門男子校の副校長だった。チームが設立されたのは蜷川さんの1万人のゴールド・シアターに参加した事がキッカケで、7年前に亡くなった日本を代表する演出家だった。蜷川さんが万年力を入れていたのが高齢者の演劇で、人生経験を積んだからこそできる表現があるとプロのシニア演劇集団「さいたまゴールド・シアター」を立ち上げ、2016年には一般の高齢者1万人が出演する演劇の上演を呼びかけた。募集開始の翌月、蜷川さんはこの世を去り、蜷川さんの意思を継いだスタッフと約1600人の高齢者が舞台を作り上げた。その後も繋がり演劇を続けた参加者達は経験ゼロから始めた舞台に苦労していた宮沢さんは人生経験を生かして表現する面白さに目覚め、参加者の中から立ち上がった男性ヒップホップダンスチームに参加した。チームの今後についての話し合いでは、チームで単独公演を打とうという声などもあがった。宮沢さんの思いを胸に新たな青春の舞台は始まったばかり。